ちずぶらりHackers

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古地図で街を歩かせることについての、インバウンドがらみでの一考察

古地図全般を美術品的に愛でる意味ではなく、飽くまで古地図で町歩きをするという視点だけで考えて、海外の人に日本の古地図町歩きは刺さらないのではないだろうか。

というのは、我々極東の住人としては、リンガフランカと言える英語の文字アルファベットも知っているし、世界史の舞台も知っているので、欧米の古地図でも楽しめるし、同程度に海外の人も日本の地図を楽しめると勘違いしがちだが、
海外の人は世界言語でない日本の文字など知らないし(ましてやくずし字!)、日本の歴史などそれほど知識として持っていない。

我々がたとえば会津の古地図で町歩きして、おお、ここが西郷頼母の屋敷跡、ここが田中土佐の、佐川官兵衛のと楽しめても、海外の人たちはそんな名前は読めないし、そもそもそんな人たちを知らない。
そういうコンテキストが読み取れない状況では、古地図は単に見にくい不正確な地図でしかない。
だから、海外の人々にも刺さるようにするには、古地図で町歩きさせるだけでは不十分で、その上に乗せるコンテンツも相当に洗練させないといけない。

逆に言うと、それを洗練させる余力がない間は、あるいは国外コンテンツも充実させる余力がない間は、無理して世界に出ようとせず、とりあえず国内に注力だけしていれば良いのではないか。
また、古地図の美しさを維持するために何も加えない事にこだわるよりも、積極的に注記に訳やコメントを加えていく姿勢の方がいいのかもしれない。

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