Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

違う、リベラルがダメになったんじゃない、「普通の人」「賢しげな人」がダメになったのだ。

トランプは、環境に関する科学的研究に、科学的に反論するのではなく、成果発表やファクトチェックを禁止するという。
https://twitter.com/KeikoUTorii/status/823996702017327104
トランプの大統領令のために、アメリカのイラン人大学生はフィールドワークから帰れなくなったという。
https://twitter.com/kazukazu881/status/825403060826550274
トランプの大統領令のために、ダルビッシュ父親は息子に会いに行けなくなる可能性もあるという。
https://twitter.com/atmicksan/status/825551605009248258

まだ今の所、軍隊で反対派を鎮圧といった状態ではなく、単にペンでサインしただけなので、その意味で平和裡なことしか行っていない?いないが、これが最上級の暴力、不正義でなくてなんなのか。

トランプ政権が明らかになった時、ちょっと頭良さげにすかしてる連中で、下手な正義感を振りかざしてない分、後から見れば割とマシな大統領になるんじゃないの、とか抜かしてる連中が何人かいた。
トランプに抵抗するアメリカのリベラルの連中が、一部、もちろんあってはならないことではあるが、放火だの暴力的行為に走ったことについて、非暴力を叫ぶものほど暴力的だよね、とどっちもどっちで相対化し、切断処理を行った「普通」の人たちもたくさんいた。
そして、そういった人たちが、返す刀で「リベラルはダメになった」とかのたまう。
違う、リベラルがダメになったんじゃない、「普通の人」「賢しげな人」がダメになったのだ。

正義には多様性がある、正義は暴走することもある、そんなのは当たり前の事で、正義を語るならそれを毎日自省しないといけないのは当たり前の事。
だが、いつから大人になるということが、正義を疑いつつ悩みつつも、自らのそれを選び取る事ではなく、いずれの正義も選び取る事なく、どっちもどっちと距離をおいて、価値判断を行わずにニヒルに振る舞うことになったのか。
社会の実像がどうだろうが、せめて理念だけでも理想や綺麗事を提示できるのが大人じゃないのか。
そりゃいい歳した大人が、成年したばかりの青二歳よろしくしょせん世の中なんてそんなもんと開き直って、どっちもどっちとか言って我関せず決め込んでたら、子供達だって「いじめられる子にも悪いところあるわ、どっちもどっち」とか言い出すわ。

どっちもどっちというなら、思うなら、どっちもどっちだから我関せず、じゃなくて、どっちも怒ったらええねん。
どっちにも怒って、両方を見つめてたら、対等な人々のゆるいつながりで、末端の人の一部の暴走を必ずしも止める力も権限もない状況での一部の暴力と、一つの指揮系統に従った確固たる動きで、末端の構成員が自分の行動に疑問を感じてもそれに抗うこともできない状況で行われる暴力の、どちらにより力を入れて声をあげていかないといけないか、小学生にだってわかってくるだろう。

俺はこんな事言うてもヘタレなので、社会に影響を与えるレベルで声を上げることはできないし、しょせん社会活動への募金額よりもソシャゲへの課金の方が桁が大きいアホやけども、俺のできる範囲の事では黙るつもりはない。
自分の私的な事でも、大人気ないといわれようが、前々社の不当な扱いとか、ほとんどの人が味方になってくれなくても自分一人でひたすら抗議続けてるような人間なので、別に子供じみてると言われようが、何を言われようが必要な声はあげるし他の人が挙げてたら支持する。
不当なことに口をつぐむのが大人じゃなく、不当なことを不当と綺麗事を言うのが大人だと思うので。

© Code for History