Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

古地図

Maplat - Historical map viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion

This is html-based mirror of ICC2019 paper. Original paper is here: Maplat - Historical viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion from 恒平 大塚 www.slideshare.net and presentation slide is here: M…

ICC 2019 TokyoでMaplatの発表をしました

ただいま開催中の国際地図学会2019東京(ICC 2019 Tokyo)で、昨日(7月17日)Maplatの発表をしました。 www.icc2019.org Open Sourceカテゴリーの枠で発表したのですが、今日18日に古地図関係の枠がたくさんありました。 こちらで発表すればよかった...。 しか…

[古地図こぼれ話3]毎日新聞ならまち暮らしでも取り上げられた京終天神社の歴史について

www.facebook.com 2021/7/18追加: Facebookがログインしてないと見られなくなっていたので mainichi.jp 作家の寮美千子先生の連載、毎日新聞のならまち暮らしで、奈良京終地域に鎮座する京終天神社(飛鳥神社)が話題に採り上げられました。 ja.wikipedia.or…

[古地図こぼれ話2]アニメ「宇宙よりも遠い場所」の舞台に見る館林の歴史

アニメ「宇宙よりも遠い場所」(略称;よりもい)をご存知でしょうか。 女子高生世代*1の女の子4人が、友情を育て成長しながら南極を目指し、そしてまた日常へ帰っていくという青春ロードムービーです。 その人間味あふれた、完成度の高い構成が評価されて、…

[古地図こぼれ話1]重要文化財、奈良称名寺薬師如来像の来歴をつきとめたかもしれない話

近鉄奈良駅から北西にいったあたりに、称名寺というお寺があります。 ja.wikipedia.org 茶人として知られる村田珠光が出家していた寺としても知られる同寺ですが、かつて同寺の山門外西側に薬師堂があり、そこに薬師如来立像が納められていました。 今は国の…

バズったので宣伝:古地図、絵地図で街歩きできるサイトを作れるオープンソース、Maplatをよろしくお願いいたします。

バズったので宣伝文化に則って、私の取り組んでいる古地図、絵地図で街歩きできるサイトを作れるオープンソース、Maplatを宣伝させてください。 え、バズって宣伝はTwitter文化でブログではそんなのない?知らんわそんなんこっちは認知あげるのに必死やねん…

Maplatで同時に複数の古地図画像等を表示することに関する考察

先日、大阪市大で行われたMaplatのワークショップが開かれました。 そのワークショップ上で、面白い質問をいただきました。 よく航空写真などを大量に広域撮影することがありますが、そういった航空写真群をGISで扱う際、通常はオルソ補正加工などをして複数…

Maplatが特許申請しているのはStrolyからのスラップ訴訟対策のためだけです

Maplatは特許を出願していますが、そのことについて、年末のQiitaの記事で質問をいただきました。 特許出願中とのことですが、取得後Maplatの利用にどのような制約が生じますか? 別途許可を得ないと利用できなくなるかなと思ったのですが。 Maplatの特許申…

『宇宙よりも遠い場所』の聖地巡礼マップも含む『ぷらっと館林』好評公開中です!

アニメ「宇宙より遠い場所(よりもい)」の聖地巡礼地図作成のために国土地理院に測量成果複製の承認申請出していて、1週間ほど前承認がおりました。 地図への承認文言の追加も完了して、Maplatのデモサイト・ぷらっと館林で公開しています。 もしかすると、…

Strolyの数千件の地図収集アドバンテージをそこまで脅威に思わない理由

古絵地図プラットフォーム技術の普及で重要になるのは大きく2つの視点があげられます。 技術の優劣 収集した古絵地図コンテンツの量 このうち、1. に関しては、先の記事等で広範なStrolyとMaplatの比較をしつつ、個々の優劣はありつつも全般的にはMaplatの方…

StrolyとMaplatの長短比較

StrolyとMaplatの長所短所比較を聞かれることが何度かあったので、その際に都度答えた内容をいくつか組み合わせて、記事として起こしてみました。 全体として、技術的な面と運用的な面での長短に分けて記載します。 技術的な面での比較 双方の長短がわかりそ…

Maplat奈良版公開!

私の開発しているMaplatという古地図を扱うアプリですが、奈良の古地図2件と、歌うパステル画家5Seasonsさんの京終界隈マップ、うとうとさんのならまちおもしろ地図3部作を加えて、Maplat奈良版として公開しました! GPSで現在地を表示しながら、古地図や楽…

Maplatのキーワードは、Strolyでは実現不可能な「非線形全単射投影の保証」

Maplatの会津若松版をSotM会津若松で宣伝したいと思って、現地で売りを列記したチラシを配布しようと思ったのだけど、念のため運営に確認したら、スポンサー代を払わないと現地でチラシは配れないと。 スポンサー代調達しようかとも思ったけど、やっぱキツか…

古地図で街を歩かせることについての、インバウンドがらみでの一考察

古地図全般を美術品的に愛でる意味ではなく、飽くまで古地図で町歩きをするという視点だけで考えて、海外の人に日本の古地図町歩きは刺さらないのではないだろうか。 というのは、我々極東の住人としては、リンガフランカと言える英語の文字アルファベットも…

ちずぶらりオープンデータ化表明記念、ちずぶらりデータへのアクセス方法解析結果公開 その1

ATR Creativeの高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。 こちらのイベントの場において、ATR Creativeチーフプロデューサ、高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。 こちずふ…

ちずぶらり対抗技術の名称、高橋徹さんが命名したMapBlarijに決定

以前の記事で書いた、ThinPlateSplineJSで一部実現し、さらに発展させようとしている技術の名称、何がいいかなと思ってたんだけど、ふとひらめいた。 MapBlarijがええやん! これはいい!これにしよう。MapBlarijって何やねん、というと、あまりに酷いので(…

ちずぶらりの座標変換性能が思った以上に酷かった & ThinPlateSplineJSに代わる愛称募集

オープンソースでちずぶらりの代替に使えるThinPlateSplineJSも作ったので、ちずぶらりとの性能比較もやらなきゃなあと思ったまま放置してきたのですが、ようやくやってみました。 比較とか言う前にそれぞれのライブラリでも単独で機能確認しておくべきだっ…

テキサス大学図書館米軍のJapan City Plans TMSデータ公開

この記事とかで言及してた、テキサス大学図書館米軍のJapan City Plans地図データ、全部できてませんができてる分だけ先行公開しました。https://github.com/tilemapjp/jcp_maps/サイト準備したりとか利用規約準備とか煩わされるのがウザいのでgithubでの公…

古地図をデジタルで扱う際のトレードオフ3要素&オープンソース版ちずぶらり作りました

がっつり古地図/絵地図を取り扱っていた前職から、細々と余暇でやってる現在まで、3年間古地図/絵地図を扱う技術に取り組んできましたが、独自技術から汎用技術までいろいろ扱ううち、古地図/絵地図をデジタル地図として扱う際には、同時には2つまでしか満た…

『Japan City Plans』の投影変換は、ゴリゴリ計算ではなく歴史を巻き戻して解決しました。

前記事でお願いしたご協力ですが、自分でも効率的なアルゴリズムなんかは判らないものの、とりあえずパラメータ振ればいいんだろ、と半自動半手作業でパラメータ推定し、少なくとも局所最適の解も見つけたのですが、適用した結果はまだ納得のいくものではあ…

『Japan City Plans』古地図の投影系パラメータ推定にご協力お願いします

※ 本件、別途記事上げますが解決しました。ご協力ありがとうございました。数日前から@Say_noさんと、米軍の70年前の日本都市地域図、Japan City Plans 1:12,500 U.S. Army Map Service, 1945-1946をタイル地図化するための謀略を行っております。人手と時間…

FOSS4Gプロダクトから啓示を得、そして生まれる(予定の)歴史国土プロジェクトご紹介

これはFOSS4G Advent Calendar 2012参加による12/14分の記事です。昨年のように技術ネタをやろうとした*1のですが、間に合うように準備できるネタが全く思い浮かばなかったので、今進めようとしている歴史国土プロジェクトについて紹介させていただきます。 …

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