Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

私が語らないと歴史に残らない「位置ゲー事件簿」その4: 2007年ケータイ国盗り合戦初達成者のハカセさん - 詐欺師と疑われたところからの栄光 -

私は2005年に一度、位置情報ゲームの運営から離れました。 資金が尽きて清算まで秒読みになったベンチャー企業から離れ、より大きな会社で位置情報技術の実績を積むために再度転職したことがきっかけです。 転職先ではスパイ衛星の地上システム開発にかかわ…

「大字史」活動的なもの、「ウィキペディアタウン」的なものは地域史を守る車輪の両輪であることについて

かつてよく一緒に活動していた、ウィキペディアタウンの活動をしている人たちの集まるclubhouseをたまに垂れ流して聞いています。 note.com ウィキペディアタウンとは何ぞや、という点についてはこちらを見てみてください。 www.sankei.com 一方で私は、今は…

論点はIOCに違約金を払うなではなく、IOCに払ってもいいから俺たちにも休業補償金を払え、ではないか

今日の新聞記事に、オリンピックの規模を小さくしようとしたらIOCから違約金を要求されたというものがありました。 www.asahi.com これ、別にIOCの肩を持つわけではなく、私もIOCに反感しかないですしさっさと五輪は止めて欲しいですし、IOCの要求自体は規模…

Strolyの水戸案件『歴史講談 水戸漫遊』の何が「技術者倫理にもとる」ほど問題なのか

先日、Strolyのid:maechabinさんとTwitter上で少しやりあいまして、 なるほどそれであれば、水戸の案件のようにその目的から外れており、かつ技術者倫理にももとるような案件をまたやらかされるようであれば、違法で非人道的なこと含めそちらに受けた被害を…

オタクとフェミニストの表現の自由の衝突と、表現の不自由展での表現の自由の侵害について

Twitterで面白い議論があったので、Twitterで論ずるには勿体なすぎるのでBlogでご返答。 >表現の自由戦士?向こうが悪く口のつもりでレッテル貼りしてきてる感じと思うのですが。まあ、不自由展を「擁護しろ!」と喚いてる連中が萌えコラボ攻撃してきた加害…

昔考えた中国神話設定サルベージ & お焚き上げ

ひょんなことから、10年以上前に昔はてなグループで書いてた中国神話の設定をInternet Archiveでサルベージしました。 別に歴史的事実を追求してるとかではなく、中二病的な(?、笑)小説とかの設定に使えそうなつじつま合わせをしただけのもので、多分いま改…

汎用指向の方からニッチな活動が評価されないのと同様に、ニッチなユースケースから汎用データが評価されないのも当たり前じゃね?と思う話

これは誰を責めるとかでもなく、こんなこともあった、という上で自分の感じてることを述べる枕とするだけなのだけど、 先日、某地域のMaplatを整備する議論をしていた際に、観光情報としてピンを立てたいのだけど、その場所に使える観光オープンデータがない…

株式会社コギトの社長、開発部長、法定代理人に内容証明を送付しました

以前ブログでとりあげた blog.code4history.dev こちらの件、及びその後こちらがとったアクション www.value-press.com などで、Maplatを利用してambula mapを開発している株式会社コギトともめておりますが、このたび、同社社長と開発部長に内容証明を送付…

<ここギコ復刻> 街頭募金に意味がないとは思えない

私、10年くらい前にここギコというサイトを運営していて、位置情報技術や社会問題、政治などについて取り上げていました。 そちらはサーバ落としてしまったことなどもあって、消えたままにしてしまっていました。 ですが、今日、Twitter上でこんな投稿を見て…

Code for Historyが株式会社コギトとその製品ambula mapをオープンコミュニティの敵とみなす理由

元から敵対しているStrolyだけでなく、最近の私は京都の株式会社コギトとその会社のambula mapという製品も、敵とみなして非難批判しています。 ambula mapはCode for HistoryのMaplatライブラリを使ってくれているプロダクトで、本来ならば味方と考えていい…

Strolyに将来がない根源的な理由

以前から私は、2018年8月の財務状況とそれまでの投資状況から、2020年秋にStrolyに財政危機が来るのではないかと予測していて、そしたら案の定2020年10月に追加投資3000万円を得ていたので、するとまあ数ヶ月は延命できるので、次の危機は2021年初頭1月~3月…

保守を自認する方こそ率先して、covid-19の特別定額給付金は全て寄付に回して欲しい

時期逃してもう半月前の話題ですが、covid-19での1人10万円の特別定額給付金が7月の上旬、8日にようやく私の口座にも家族分振り込まれました。 相模原特別定額給付金振り込み それを受け、家族には家族の分を渡して、自分の分は全部あしなが育英会への寄付に…

世界の先端地理技術開発者の間では普通にH3やS2が使われていた

先日、私と弊社の開発者1人と、弊社ではないのだけど、関連会社で世界有数の位置情報技術会社の研究者1人とでSlackしてたのだけど。 ちなみにその研究者は、前職も世界有数の位置情報会社*1だった人だ。 研:「うちの会社の位置情報データベースシステムは、…

氷河期世代なら、経済が回ったって人が死ぬことに気づいてて当たり前なんだけどな

toyokeizai.net こんなん普通に考えたら当たり前の話で。 だって病気でも人は死ぬ、経済でも人は死ぬというけど、病気で死ぬのは生命の摂理、誰しも襲われれば逃れようがないけど*1、経済で死ぬのは人間の社会のルールであって、別に死なせないようにルール…

私が語らないと歴史に残らない「位置ゲー事件簿」その3: 歴史上初のマルチキャリア携帯電話位置情報広告を出した店舗さんは、今はもう閉店していた

何年越しで書いてるかわからない「私が語らないと歴史に残らない「位置ゲー事件簿」」シリーズです。 位置ゲーの記録があったおかげで警察にアリバイ証明できた位置ゲープレイヤーさんの話とか、史上初のケータイ国盗り合戦全国制覇者の栄光に輝いた人が、実…

QRコードで自動運転プラットフォーム 15年ぶりに私の時代がやってきた?(笑

国土交通省がQRコード付きの標識で自動運転向けのプラットフォーム提供を検討しているという話を聞いたとき、真っ先に表題のようなことを思い込んでしまった。 jidounten-lab.com 標識にQRコード、自動運転という話で、てっきり自社位置決めのロケータとして…

璉珹寺通信寄稿『さろんに通って6年、関東からももう4年』

私は毎月1回、関東から奈良京終の璉珹寺へ京終さろんというイベントに参加させてもらうために関西へ戻っているのですが、この度、その京終地域のローカル情報誌である『璉珹寺通信』2020年新年号に寄稿を依頼されました。 その内容をブログにも転載しておき…

緊急提言:行政だからこそ、プロプライエタリなStrolyではなくオープンなMaplatを使うべき

[注:本記事はほぼ同内容のQiita記事のシャドーです] 東京都が開催したスタートアップイベント、UPGRADE with TOKYOの情報が入ってきましたので、急遽その結果に対する提言を述べる記事を書くことにしました。 東京都副知事の宮坂さんのツイートによると、Ma…

Apple地図で小字が大大と地図面に表示されるのは仕様なのか?

約一年前に、Facebookに以下のような投稿したんだけど、 某超大手地図サービスにデータ解釈のバグ見つけた。 マニアックといえばマニアックだが、普通に普段使ってれば気付く範囲に出てくるバグ。 関係者にレポートしたのでいずれ直ると思うが、うちの会社も…

オープンデータの文脈で見た場合の、StrolyとMaplatの比較について

先日、OpenStreetMap界隈の人とオープンデータやMaplatについて議論したけど、オープンデータの文脈でMaplatについて強調しておきたい点は、Strolyはオープンデータを消費するだけのプラットフォームにしかならないのに対し、Maplatはオープンデータを新たに…

Stroly社社長の高橋真知さんに、Strolyの競合技術比較と特許に関する疑義について内容証明を送りました

最近このブログで取り上げている、Stroly社と私のMaplatの間での競合技術比較(Maplatが「線を線に変換する」新機能に対応しました。実証サンプルとして宇野バスのバス運行路線図Webアプリ作成。 - ちずぶらりHackers)や、Stroly社の特許に関する疑義(Stro…

MapBoxとZenrin提携が話題ですが、OpenStreetMap創設者Steve CoastのTomTom入りの方が世界的にはインパクト大と思う

前置き 私は某地図会社に勤めています。 その会社の中で、3年前の合流時よりこの会社はこういう方向に向かうべき、というアイデアを社内でことある毎に共有してきたのですが、個人レベルでおもしろいね、と言ってくれる人はいたものの、会社のアクションとし…

Maplat - Historical map viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion

This is html-based mirror of ICC2019 paper. Original paper is here: Maplat - Historical viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion from 恒平 大塚 www.slideshare.net and presentation slide is here: M…

ICC 2019 TokyoでMaplatの発表をしました

ただいま開催中の国際地図学会2019東京(ICC 2019 Tokyo)で、昨日(7月17日)Maplatの発表をしました。 www.icc2019.org Open Sourceカテゴリーの枠で発表したのですが、今日18日に古地図関係の枠がたくさんありました。 こちらで発表すればよかった...。 しか…

己の対向部分でStrolyのパフォーマンスを超えていないのにStrolyを舐めてかかる連中に腹がたつ

連日Strolyを貶める投稿(もちろん嘘や誹謗中傷ではなく、事実を示して、ですが)をブログで続けている私ですが、それは私が開発しているMaplatで、技術の分野で、Strolyを上回る技術を開発しているという実績を既に残しているからです。 Stroly社の技術マネ…

Stroly社の特許の価値を検証してみる

Maplatの基本原理の申請中特許ですが、無事公開されていました(特開2019-91147)。 6月半ばには公開されていたというのに、審査請求しないといけないのに弁理士さんちゃんとチェックしといてくれよ...週1回くらいはチェックする言うとったやんけ...と言うわ…

[特許共同出願者募集その1]Maplat、Strolyなどで用いられるGCP登録の機械学習自動化手法案

MaplatやStrolyで古地図を扱うには、GCP(Ground Control Point)と呼ばれる、古地図上の座標と正確な地理座標を対応づける対応点データを多数整備する必要があります。 この対応点数点の周りでベクトル計算をすることにより、座標変換計算をするのが古地図座…

Maplatが「線を線に変換する」新機能に対応しました。実証サンプルとして宇野バスのバス運行路線図Webアプリ作成。

私の開発している古地図絵地図アプリMaplatですが、Maplatリリース0.5.2以降、MaplatEditorリリース0.3.2以降で、「線を線に変換する」機能に対応しました。 どういうことかというと、これまでのMaplatは古地図と正確な地図の対応を、例えば交差点と交差点と…

祝ミリシタRebellion配信! MaplatのテーマカラーはRebellion Redです

スマホの音ゲー、アイドルマスター ミリオンライブ シアターデイズ(略称ミリシタ)が現在2周年キャンペーン中なんですが、その最中に通常楽曲として、ついに我那覇響の「Rebellion」が配信されました! www.nicovideo.jp www.nicovideo.jp この曲は私の大好…

[古地図こぼれ話3]毎日新聞ならまち暮らしでも取り上げられた京終天神社の歴史について

www.facebook.com 2021/7/18追加: Facebookがログインしてないと見られなくなっていたので mainichi.jp 作家の寮美千子先生の連載、毎日新聞のならまち暮らしで、奈良京終地域に鎮座する京終天神社(飛鳥神社)が話題に採り上げられました。 ja.wikipedia.or…

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