Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

韓国のポケモンGOは大草原でした

韓国のポケモンGOは大草原でした。

これ、韓国では国外サーバでの地図配信が禁じられているため、背景表示が配信できないことによります。
国防を理由とするものなのだけど、さすがにこんなゲーム禁止した所で国防に何か資するとこあるか?ということで、見直し論議が高まっているらしい。

ポケモンGOが同時性を有するメディアにまで育つのはまだ先

「現代の野球中継」となったポケモンGOの圧倒的功績を讃えたい

テレビで見られた同時性がネットでは見られなくなってるのを復活させたという視点。

私がこれまでその視点でポケモンGOを見てたかは別として、概ね違和感はないけど、

  • (この記事の書いた人ではなくて評価してる人について)テレビの同時性、話題共有性がネットでは失われていく危惧について、サイバーカスケードの問題なんかとも関連して警鐘してる人は警鐘してたじゃん。
    もちろんテレビの体たらくはテレビ業界自体がなんとかする問題にしても、そこで失われる価値を無視してネットで十分、テレビなんて滅びちゃえよ、的温度の人がたくさんいたのに、同じような価値をネット経由で実現する?例が一つ出てきた途端、その価値を必要なものとみなす人がたくさん出てくるのはおかしくね?
    という感じは若干。
  • 同時性を提供するトリガとしてポケモンGOは十分機能しているけど、今の時点ではまだiPhone等のように共通の話題としてのそれでしかなくて、プロ野球のように「何何球団を知っているか、ファンか」だけでなく「何月何日のどことの試合のドラマを共有したか」というレベルの、メディアとしての同時性になるとまだポケモンGOはそこまで達してないかなと。
    若干「レアポケモンの発生箇所」なんかで萌芽はあるし、兄貴サービスのIngressはドラマ共有レベルの同時性を既に実現しているので、いずれポケモンGOもそのレベルのメディアになりうるとは思うけれども。

2匹目のドジョウを得たければ、2匹目のドジョウを目指さないこと

アングル:ポケGO「二匹目のどじょう」は厳しいゲーム各社

2匹目のドジョウを狙いたければ2匹目のドジョウを狙おうと考えるのをやめることじゃないかな。
かつて一時は位置ゲー最大手だった某サービスは、ゲームスキームの全く違うソシャゲのマネタイズ手法を考えなしにそのまま持ち込んだり、追い抜かれて1位になったライバルサービスが成功した某施策を、2位がやっても有害無益な施策だったのにこれもそのまま真似したりして大失敗した。

そして今回のポケモンGOは、マネタイズマネタイズを前面に出すよりも、まず世界観を確立してその中に自然にマネタイズ要素を隠す方が受け入れられる事を示していると思う。

なので、ポケモンGOが流行った、研究して2匹目のドジョウを、ではなく、こういうスキームのゲームでも流行る余地のある事がわかった、なら俺はこんなゲーム作りたい、を追求した方が当たるだろうと思う。

ポケモンGOのマネタイズはB2C2B

ポケモンGO、誰がどうやっていくら儲けているのか プレイヤーは1億人、経済効果は10兆円!?

ソシャゲとの比較視点ではB2CよりむしろB2B(2C?)だというのはその通りだけど、しかし位置ゲーの視点では、昔から位置ゲーはB2B2Cでのマネタイズは当たり前だった。
ポケモンGOのすごいところはそこにプラットフォーム性を導入したところ。

クライアントとしてのBとカスタマーとしてのCが同次元で存在して、運営が中抜き以外不関与で勝手に経済がまわるエコシステムプラットフォーム、B2C2Bとでも言えるような仕組みを導入したところがポケモンGOの新しいところだと思う。

不慮に失われるものへの記憶は事前に残しておくことが大切...なので早くポータル申請復活して欲しい

【Ingress×ポケモンGO】宮城県石巻市にある実物のないポケストップは「記憶のポータル」として津波から生き残ったデータで申請された特別なポータルだった

なるほど。

しかし本来はOSMと同じで、災害が起こる前に残されるべきもの、もっと言えば災害みたいな大規模事象でなくても、地域の事情で消えていくもの(たとえば今なら奈良高畑町の案山子の田んぼとか)を残すために記録されていくべきだと思うので、早くポータル申請復活して欲しい。

..という投稿をFBにしたら、いただいた他の人のコメント引用:『記憶をのこすだけでなく防災とポケモンの組み合わせとか色々拡張可能なアイデアが出てきそう』
ほんとそう!

世界観が一番重要なのじゃなくて、世界観が全てだった

ポケモン取り放題! 大阪の商店街、有料アイテムで集客

位置ゲー作る側の仕組みとして、こういう経路は全く思いつきませんでした。
私ら過去位置ゲー作るときに、世界観が第一とかいいながら、マネタイズ要素は別とどうしても思い込んでて、個別にクライアント開拓して、個別にシナリオ作って、むりくり全体の世界観にねじ込んで...というのしか思いつかなかったですけど、

そうじゃなくて、世界観が第一とかですらなく世界観が全てで、その世界観の中にユーザ同士が利便性を有償で供与できるようなエコシステムさえ作っておいてやれば、後は個別にクライアントなんか開拓したり契約結ばなくても、運営側からはユーザ同士でしかないクライアントとエンドユーザが勝手に経済回してくれて中抜きで儲けられるんだなあと、やっぱ頭いい人らは違うなあとショック受けました。

あとそういう集客だけでなく、うまく使えば投票率アップとか社会問題解決にも使えるわけですよね...世界観が全てでちゃんと設計すれば、そんなポテンシャルもあったんだなあと驚いてます...

ポケモンGOで道路消える問題、データ構造の変更っぽい

ポケモンGO、道路が消える問題っていうの新横浜では中々見つからなかったのが昨日から再現してたけど、アップデートしたら描画の仕方が変わる形で直った。


いくつか小径も追加されてる。

全部同じ太さの地図だとあまりに見にくいから、道路種毎に描きわけるデータに徐々に変更した上で、新データを解釈できない旧アプリで道が消えていたでFAなのかな?

でも描画変えるのはいいけど、消えてた幹線道路が生活道路より細い形で復活してるのがモニョる…
もしかすると種類で描画変えるのではなく、みんな共通に細くしようとしてて、新規追加の小径と主要道だけ優先して更新してるので細くなってるけど、生活道路は更新後回しなので太いままなのかも。

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