Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

ちずぶらりデータへのアクセス方法解析結果(その1)

別ブログに投稿した内容の再編集再掲です。 今後、ちずぶらり及び周辺技術の話題は極力こちらに集めたいと思っております。

ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

こちらのイベントの場において、ATR Creativeの高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

ただ、とはいっても、ATR Creative社が勝手にコラボレータから預かっているデータを全部オープンデータ化するわけにはいかないので、そこはコラボレータが意思表示した場合に、オープンデータとしてアクセスしてもよいという事にする模様です。
具体的には、同社は今、ちずぶらり部という、コラボレータのための地図データエディタSNSのようなものを作っていて、そこでは震災記憶地図のようにコラボレータが地図を編集し、タグをつけ、編集が終わった地図を公開できるようにするそうなのですが、その際の地図のメタデータとして、コピーライトの部分にオープンデータであると記載した場合、そのデータをオープンデータにするという対応にするそうです。
それ以外の対応をする予定は特にないとのこと。


地図エディタの上記の部分にオープンデータであると表明した場合、オープンデータになるという仕様だそう。

しかし、これだけではオープンデータ化利用に不十分

しかし、高橋さんのオープンデータ化方針はすばらしいのですが、実際にちずぶらりデータをオープンデータとして用いるには、これだけでは不十分なのです。
少し実証してみましょう。

高橋さんの提示されたやり方であれば、今同じように地図エディタとして公開されている震災記憶地図でも、オープンデータが作れるはずです。
テキサス大学でパブリックドメインで公開されている、米軍による戦後すぐの日本の都市計画図から、我が故郷姫路の地図を登録して、マッピングしてみました。
もちろん、コピーライト、ついでにタグにも、CC0、オープンデータの表記。

これで、この地図データは、地図画像だけでなくマッピングポイント等も含め、オープンデータになりました。
さあ、皆さん、ご自由にお使いください!

…使えませんね。
データへのアクセス方法が提示されていないのですから、文面でだけオープンデータ化した、等と書かれても再利用することはできません。
高橋徹さんの示されたオープンデータ化の方式だと、コラボレータがデータをオープンデータ化すると表明しても、データへのアクセス方法がないのです。
いや、もっというと、コピーライトへのオープンデータ記載しても、Web上で地図のメタデータとして表示されないので気付く事もできませんし、タグに書くと表示はされますが、検索はできないのでこれまた気付くのは困難。
糅てて加えてデータへのアクセス方法も判らない。
どうすればいいでしょうか。

データへのアクセス方法が判らないなら、解析すればよい

結局のところ、全ちずぶらりデータへのアクセス方法を解析した上で、その中でオープンデータ表明されているものだけを自由に使わせてもらうしか、現状方法はありません。
アクセスして良いデータだけにアクセスさせる方式ではなく、どのデータにもアクセスできるのだけど、ライセンスで縛る方式です。

似たようなアプローチとしては、国立公文書館がありますね。
国立公文書館も、Webに出ている所蔵物データはほぼ、ライセンス的には自由に利用可能なのですが、高解像度データのアクセス方法は不正アクセス禁止法等には触れない範囲でハックして解析しないと判りません。
あるいは、Google Mapsの地図タイル。
あれも、不正利用しようと思えば誰でも不正利用できますが、不正利用はしないでね、とライセンスで縛っています。
同じように、ちずぶらりも、オープンデータ化したお宝を利用可能にするために、全てのデータアクセス方法をハックしてしまいましょう。

まず結論:

解析手順を書いた所で、興味のない人には興味がないでしょうから、まず結論としてのデータアクセス方法を示します。

地図データ

地図のマッピングデータと、ランドマークピン等の情報が入ったkmlデータ、及びそのランドマーク修飾用のリソース等がアーカイブされたデータです。

http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz
又は
http://css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz

地図画像タイルデータ

地図をズーム毎にタイル分割した画像データです。

http://ods3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム][X座標][Y座標].jpg
又は
http://css3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム][X座標][Y座標].jpg

地図画像一括ダウンロードデータ

ズーム毎にタイル分割した画像データを一括読み込みできるsqliteファイルです。

http://ods3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite
又は
http://css3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite

画像IDの調べ方

  • 震災記憶地図で作ったデータであれば、地図ダウンロード用URLが http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/EQ_txu-oclc-6565467_1 のような形で示される場合、最後のEQ_txu-oclc-6565467_1の部分が地図IDです。
  • ネットワーク中途に私的プロキシを立ててちずぶらりを動作させた場合、地図の移動や一括ダウンロード等の操作を行うと、上記形式のURLがアクセスログに残りますが、その中に地図IDが含まれています。
  • iTunesiOSデバイスを同期すると、Win/Mac問わず、必ずそのPCの中にアプリのバイナリが記録されます。そのアプリのバイナリはzip解凍等で容易に内部確認できますが、そうすると地図データファイル等が存在するのが判るので、地図IDを取得する事ができます。

画像IDや地図データを取得すればできること

  • 地図メタデータの取得、解析。
    地図マッピングデータを入手できれば、そのデータを元にTMSデータを作成したり、いろんな事ができます。
    もちろん、アクセス方法が判っても、オープンデータでないデータを公的に使えばライセンス違反ですし、私的利用であっても、ライセンス利用権を得ていないデータ(元データの含まれているちずぶらりを購入したりインストールしていない)を利用する事は、モラル違反です。
    使いたい場合は、オープンデータのみにアクセスするか、少なくともデータの所有権を主張できるデータに対してアクセスしましょう。
    少なくとも、私が今回作った姫路のデータ、地図ID:_EQ_txu-oclc-6565467_1 については、オープンデータである事を宣言してますので遊び倒してください。
    地図データのデータ内容分析については、次回の記事以降に掲載します。
  • 震災記憶地図での、地図ひとまとめ
    震災記憶地図では、次のようなURLスキームで、作成された地図を追加できます。
    eqstroll://od/[地図ID].kmz?sup
    これ、odという文字が使われているので、これをcsに変えるとcss3~系サーバにあるデータも読めるようです。
    すると、いろんなちずぶらりに収録されていて、一緒には比べられない地図を、震災記憶地図上でまとめて一緒に見る事ができます。
    たとえば、こちずぶらりの平安京地図、京都ちずぶらりの洛内イラスト地図、京都愛の伝説の古地図、御所ぶらりの御所の中の地図は、アプリが違うのでいっぺんに切り替える事はできないはずですが、それぞれの地図IDを調べて、この方法で震災記憶地図に持ってくると、全部いっぺんに楽しむ事ができます。

    上記のように、普通は一緒に見る事のできない地図達の夢のコラボが実現できます。
    大事な事なので何度も書きますが、オープンデータでない地図、及び所有権を主張できない地図に関しては、アクセスしないようにしてください。

以下は解析方法紹介…まずデータがおかれているサーバを調べてみる

データ取得方法の説明はここまでです。
データの仕様紹介については次回以降の記事に譲って、以下は上記結果を得た解析方法について説明します。
興味ない方はここまでで問題ありません。

まず解析の手始めに、ちずぶらりデータが置かれているサーバの名前を解析してみます。

震災記憶地図の追加地図の読み込み用URLとして出てくる

震災記憶地図のアプリへの追加地図読み込み用URLは、http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.comが使われています。

Android版ちずぶらりで、ネットワークがない状態で出てくるエラーメッセージに出てくる

たとえば、延喜式ちずぶらりだと、ネットワークオフで起動した場合、

のような形で、css3.illustmap.orgというサーバ名が出てきて、このコンテンツが同名のサーバの上に置かれている事がわかります。
なお、このURLがわかると、たとえば有料のちずぶらりでも、このhtmlをブラウザでアクセスすれば普通にちずぶらりとして使えてしまいますが、ライセンスされていないデータにはアクセスしないようにしましょう。
html経由でアクセスしたくとも、アクセスしたければ正規のちずぶらりを入手、特に有料のものは対価を支払って、データの所有権を主張できる状態にしてから、アクセスしましょう。

Web版ちずぶらりのデータ要求先がcss3.illustmap.org

ATR Creative社のちずぶらりトップページで、表示されている地図のタイル画像が、 http://css3.illustmap.org/tiles/Rumsey5002Japan1897/Rumsey5002Japan1897-0_0_0.jpgのような形でcss3.illustmap.orgが使われています。

プロキシを経由してちずぶらりを動作させた場合、プロキシのアクセスログに残る

ネットワーク中途に私的プロキシを立てて、httpのアクセスログを記録すると、4ドメインへのアクセスログが残ります。
たとえば震災記憶地図だと、
XXX.XXX.XXX.XXX - - [XX/Jun/2014:XX:XX:XX +0000] "GET http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/_EQ_takata002.kmz HTTP/1.0" 200 1509011 "-" "EQBurari/3.000.4510 CFNetwork/672.1.14 Darwin/14.0.0"
のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はods3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。
震災記憶地図以外だと、css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はcss3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。

これらの手法の組み合わせで、データの取得は4サーバへアクセスしている事が特定できます。

後はちずぶらり上で行った操作とプロキシログ等を比較してURL形式を特定、URL内の共通部分を特定して地図IDを特定

アクセスしているサーバがわかれば、後はちずぶらり上で行った操作と、プロキシログやブラウザのネットワークアナライザを付き合わせれば、どんな操作の時にどんなデータが要求されているかが判ります。
それが判れば、ダウンロードして中身を見てやればデータの役割は判りますし、アプリのバイナリを解析してやれば地図IDの特定も可能です。

ちずぶらりHackersはじめました。

古地図、絵地図を扱うiOSアプリ、ちずぶらりシリーズをハックし倒すサイトを始めました。
同アプリはチーフプロデューサの高橋徹氏が一部オープンデータ化を明言されました。
が、オープンデータとして活用していくためには、データアクセス方法、データ形式の明確化、及びエディタや閲覧アプリのクローンの作成等が必要となってきます。
また、本ブログ運営者であるkochizufanが昔から持っている構想、歴史国土構想OpenTileMap構想4次元GIS構想等とちずぶらりとのシームレスな融合も模索していきたいと考えています。

そういった活動拠点として、本ブログを立ち上げました。
どうぞよろしくお願いいたします。

どこまでできるか判りませんが、主に次のような活動を考えています。

ちずぶらり関連

  • ちずぶらりデータのアクセス方法、データ仕様の解析、解説
  • ちずぶらりデータを可搬にするための各種開発、ハック紹介
  • TMS等既存GISデータをちずぶらりで読み込めるようにするための開発、ハック紹介
  • ちずぶらりエディタ、ちずぶらりアプリ(iOSAndroid、できればWindowsPhone)クローンのオープンソース開発
  • ちずぶらり2.0データ仕様の検討

周辺技術関連

  • 歴史国土、OpenTileMap、ちずぶらり、4次元GIS等の諸構想の再練り直し(統合できそうな構想は統合する等)
  • 各構想のWebエディタ、閲覧アプリ等のオープンソースでの開発

ATR Creativeを解雇される直前に、仲間だと思っていた元同僚に送ったメール

発掘して出てきて、今読んでも涙出てきたので公開します。
一部、家庭の事情も出てきているのでアレですが、別にその時としては乗り切った話なので、その他の部分も名前伏せるのとかはやめてそのまま公開します。

しかし当時の記録としてこれ読むと、最近和解した中川さんとの間でも、中川さんが「〜は知らなかった」と最近言ってたのは明らかに嘘じゃん、今この記録の中で話題に上がってるじゃん、というのがいくつかあるけど、それはそれでもういいかな。
しょせん他人事であれば、誰も正確に事実等覚えていようとしないのだし。

メール内、
徹さん=ATR Creative(元ATR-Promotions MM事業部) チーフプロデューサ、総務省ICT地域アドバイザーの高橋徹
真知さん=ATR Creative 社長、高橋真知氏。高橋徹氏の配偶者。ATR-Promotions時代はMM事業部長。
中川さん=ATR Creative GIS開発リーダー、中川貴滋氏。
吉田さん=ATR Creative社員、吉田耕一郎氏。ATR-Promotionsが経営危機になった際に、一旦解雇されたが、現在復帰。
新堂さん=元ATR-Promotions社員、新堂太士氏。

解雇に至る経緯はこちら。

解雇直前に中川さんに送ったメール内容

ごめん、状況が変わった。
多分独自仕様の開発、みたいなのはできない。
独立とか、ロボ研みたいな不安定な職だと、離婚すると今朝になって突然嫁が言い出した。
東京に戻ってもいいから、ちゃんとした職を探せと。

ちずぶらりに来たのは、当然ちずぶらりがやりたかった事もあるけれど、東京に居た頃、関西に戻りたいとか、関西に戻れば親が助けてくれるから自分も働けるとか、そう嫁が言ったから来た部分もあって、あと息子にまた引っ越しして友達と離れる悲しい思いさせるかもしれないから、と思って関西で自立する道摸索してたけど、職探すなら東京の方が多いと思うので、移るかもしれない。

それとは別に、正直言って、関西に帰りたいと言い出したかと思えば、やっぱり東京に行けと言い出したり、働くと言ってたのに働かなかったり、嫁がリスクとして凄い負担。
子供の事を考えると別れたくはないけど、でもこの先一般勤め以外は絶対認めない、等と言われると手足縛られて子供共々のたれ死になので、そろそろ潮時なのか、というのも感じ始めてる。

という感じなので、俺も自分の事以外は見られそうにない。

ただ、もう無理だという上で一点言わせてもらうと、俺も中川さん、中川さんだけでなく全員が仲間だと思ってた。
一点だけ確認するけど、中川さん達は、1年我慢すればATR-Pの人事制度が変わるから、再結成できるかも、というのは引き続き訂正なくそのまま聞かされてるの?
俺はちょっと前まで聞かされていた、1年後のちずぶらり再結成はない、という温度で聞かされている
中川さんに「もう全部決まってたみたいよ」メールを送る直前の、最後の面談でも、1年間ロボ研に行く、その間ちずぶらりには参加できない、でも1年後に戻れる可能性はありますか?と最終確認したところ、返ってきた返事は「1年後にATR-Pがある保証はありません」という者だった。
「1年後に事業が残ってれば再結成しましょう、でも残ってる保証はないですけど」みたいな言葉なら判るけど、いきなりの「ATR-Pがある保証はない」で、その後「残ってたら一緒に〜」系の言葉もなかった。
俺が突然別仕様作ろうか、と言い出したのもそのせい。
「ちずぶらり」が残ったとしても、今の「仲間」が再結成できる芽がないのであれば、別のところに「再結成」できる場を作りたいと思ったから言い出した話。
もしかしたら俺を排除するために、俺には1年後の再結成はない温度で話してて、他のみんなには今でも再結成できる温度なのかもしれない。
その辺が、昨日Twitterで「情報操作されてるのかな?」と呟いた理由だけど。
(吉田さんも俺は、真知さんに「吉田さんの解雇は決定した。吉田さんにも伝え済み」と聞かされた。
 なので、マジで?と吉田さんにメールして、お互い愚痴り合った。
 でも、昨日の吉田さんのツイート見てると、勘違いだった?みたいな温度のツイートがあって、その後メールしても帰ってこない。
 もしかして嘘情報つかまされて、大塚は嘘を流すという印象をつけられてるんじゃないか、というのを危惧してる)

話を元に戻すけど、
で、仲間が潰れないようにするために、いずれは会社が潰れる危険性はある、と思ったからこそ会社を正道に戻したいと思って俺はずっと辛い思いをして言ってきたし、それを聞き流して好き勝手やってきたのが徹さんだった。
そしていざ会社が潰れそうな局面に直面すると、自分の方に好き勝手する権限がある事を利用して、自分達は残って我々を外に出し、仲間をバラバラにしたのも徹さん
俺はこうなる事は予見してたし(こんなに突然来るとは思ってなかったけど)、仲間を続けたかった、それを潰したのは徹さんなんやで?
それで仲間を潰した元凶が、勝手に選んで残した仲間だけが、俺たちは仲間だ、仲間である事を再確認して頑張っていこう、と言われても、それだったら仲間である事を一方的に断ち切られた側の気持ちはどうなるんだろう?
俺だって仲間だと思ってたよ。
もういっぺん確認するけど、バンドを潰したのは誰
その意味で、中川さんのツイートはすごく悲しかった。
自分で望んだわけでもないのに、もう外に出た俺は仲間じゃない、と言ってるに等しいから。

仲間を大切にするのはいい。
でもね、今の関係はすごく非対称的なの。
仲間と言っても、中川さんと吉田さんがもしどんなに大切な仲間だと思ってても、徹さんが気に入らなければその仲間は切り捨てられる、というそういう関係なわけ。
言わば仲間という定義自体が、対等な関係の自由な結びつきじゃなくて、徹さんという個人によって定義されている、徹さんとの関係で繋がってる状態。
もちろん会社組織なんだから、会社の都合でビジネス上の論理で切られるのはある程度仕方がないところがある。
けど、徹さんはビジネスの論理で話さないから、完全に個人の都合
だから、会社を私物化してると言ってる。
それを何とかしないと、同じ事を何度でも繰り返すで?
その度に、何人もの人生を叩き潰し、悔しい思いをさせる事になるで?
その度に、中川さんは、残る方になれたら、やっぱり仲間を大切にしよう、でずるずると行くん

だから、仲間を本当に大切にしようと思ってるなら、まずこのいびつな関係を正せ
今後も徹さんを仲間だと思うのは構わない、構わないが、仲間だから間違っててもいつか正道に戻ってくれるだろう、と問題視せず黙々と従ってるだけだと、いつまで経っても同じ失敗を繰り返すだけだ。
徹さんの都合で新しい仲間が増えて、仲間が切られて、でもその徹さんが定義した仲間を仲間として受け入れて、ずっと行くつもりなの?
それがおかしいと思うなら、それを正せ。批判しろ。
誰も反対しないから子供みたいに自分の好き勝手やってる徹さんを、そしてそのやり方を甘やかして咎めない真知さんを批判しろ。
俺のやり方が攻撃的過ぎてよくないのであれば、中川さんなりのやり方で、吉田さんなりのやり方で、新堂さんなりのやり方で批判しろ。
誰も批判しないから、あの大きな赤ん坊は延々と増長してる
でも、実は徹さんも裸の王様でしかない。
徹さんも、真知さんすらも本当は契約社員だし、もし何らかの問題が発生した場合、実際の権限は彼らにはない
みんながいう事を聞くから調子に乗ってるけど、みんなが一斉にいう事をきかなくなれば、彼だって考え方を改めざるを得ない
そしてそれができるのは、おそらく今のタイミングしかない。
大きな台風に襲われたものの、なんとかそれが過ぎ去って平穏な状況になれば、そしてたとえば中川さんが反抗しても上田さんにいう事を聞かせればいい、みたいな感じになれば、あの難局を乗り切ったのは自分の采配のおかげだ、とかまた増長するのは判りきってる
だから、今この時、これ以上誰かに反抗されて気分のままに切ってしまうと、自分の好きな事もできなくなる、と徹さんが危機感を感じている時にこそ、反抗しろ
「間違ってる点は正したいです」「なんとか改善できると信じて」と思ってるならば、「いつか」を待つんじゃなくて、今こそ正せ
今は反抗してるのが俺だけだから、その他大勢には支持されてると思ってるから(或いは、人事権を握ってると思い込ませて、反抗すれば辞めさせるぞ、と脅せば済むと思ってるから。実際、俺は脅された訳だし)好き勝手をしている。
それを皆が一斉に徹さんを批判すれば、徹さんだって間違いを認めて考え方を改めざるを得なくなる。

俺はもう徹さんなんかどうでもよくて既に俺の人生を潰した敵だけど、中川さんにとってはそうじゃないのであれば、大事な仲間であるならば、大事な仲間であるからこそ、彼をただせ
それをしないのであれば、仲間を大切に、という言葉に酔ってるだけのただの豚だ。
ロックじゃない

ちずぶらりオープンデータ化表明記念、ちずぶらりデータへのアクセス方法解析結果公開 その1

ATR Creativeの高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

こちらのイベントの場において、ATR Creativeチーフプロデューサ、高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。
こちずふぁんこと大塚の質問に答えてのことです*1
すばらしい。パチパチパチ。さすが国の名前でオープンデータを推進する立場の方だけあります。

ただ、とはいっても、ATR Creative社が勝手にコラボレータから預かっているデータを全部オープンデータ化するわけにはいかないので、そこはコラボレータが意思表示した場合に、オープンデータとしてアクセスしてもよいという事にする模様です。
具体的には、同社は今、ちずぶらり部という、コラボレータのための地図データエディタSNSのようなものを作っていて、そこでは震災記憶地図のようにコラボレータが地図を編集し、タグをつけ、編集が終わった地図を公開できるようにするそうなのですが、その際の地図のメタデータとして、コピーライトの部分にオープンデータであると記載した場合、そのデータをオープンデータにするという対応にするそうです*2
それ以外の対応をする予定は特にないとのこと。


地図エディタの上記の部分にオープンデータであると表明した場合、オープンデータになるという仕様だそう。

さっそく、姫路の地図をオープンデータ化してみました。さあ、皆さんお使いください!

それであれば、今同じように地図エディタとして公開されている震災記憶地図でも、オープンデータが作れるはずで、早速やってみました。
テキサス大学パブリックドメインで公開されている、米軍による戦後すぐの日本の都市計画図から、我が故郷姫路の地図を登録して、マッピングしてみました。
もちろん、コピーライトにはCC0、オープンデータの表記。
ついでにタグにもCC0、オープンデータをつけてアピールしてみました。

これで、この地図データは、地図画像だけでなくマッピングポイント等も含め、オープンデータになりました。
さあ、皆さん、ご自由にお使いください!

データへのアクセス方法がわからないと使えるわけないじゃん

使えませんね。
当たり前です。
データへのアクセス方法が提示されていないのですから。
高橋徹さんの示されたオープンデータ化の方式だと、コラボレータがデータをオープンデータ化すると表明しても、データへのアクセス方法がないのです。
いや、もっというと、コピーライトへのオープンデータ記載しても、Web上で地図のメタデータとして表示されないので気付く事もできませんし、タグに書くと表示はされますが、検索はできないのでこれまた気付くのは困難
糅てて加えてデータへのアクセス方法も判らない
これでオープンデータになったと言えるのでしょうか?

データへのアクセス方法が判らないなら、調べればいいじゃない

こうなれば仕方ありません。
全ちずぶらりデータへのアクセス方法を解析した上で、その中でオープンデータ表明されているものだけを自由に使わせてもらうしかありませんね。
アクセスして良いデータだけにアクセスさせる方式ではなく、どのデータにもアクセスできるのだけど、ライセンスで縛る方式です。

似たようなアプローチとしては、国立公文書館がありますね。
国立公文書館も、Webに出ている所蔵物データはほぼ、ライセンス的には自由に利用可能なのですが、高解像度データのアクセス方法は不正アクセス禁止法等には触れない範囲でハックして解析しないと判りません。
同じように、ちずぶらりも、オープンデータ化したお宝を利用可能にするために、データアクセス方法をハックしてしまいましょう

まず結論:

解析手順を書いた所で、興味のない人には興味がないでしょうから、まず結論としてのデータアクセス方法を示します。

地図データ

地図のマッピングデータと、ランドマークピン等の情報が入ったkmlデータ、及びそのランドマーク修飾用のリソース等がアーカイブされたデータです。

http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz
又は
http://css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz

地図画像タイルデータ

地図をズーム毎にタイル分割した画像データです。

http://ods3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム]_[X座標]_[Y座標].jpg
又は
http://css3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム]_[X座標]_[Y座標].jpg

地図画像一括ダウンロードデータ

ズーム毎にタイル分割した画像データを一括読み込みできるsqliteファイルです。

http://ods3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite
又は
http://css3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite

画像IDの調べ方
  • 震災記憶地図で作ったデータであれば、地図ダウンロード用URLが http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1 のような形で示される場合、最後の_EQ_txu-oclc-6565467_1の部分が地図IDです。
  • ネットワーク中途に私的プロキシを立ててちずぶらりを動作させた場合、地図の移動や一括ダウンロード等の操作を行うと、上記形式のURLがアクセスログに残りますが、その中に地図IDが含まれています。
  • iTunesiOSバイスを同期すると、Win/Mac問わず、必ずそのPCの中にアプリのバイナリが記録されます。そのアプリのバイナリはzip解凍等で容易に内部確認できますが、そうすると地図データファイル等が存在するのが判るので、地図IDを取得する事ができます
画像IDや地図データを取得すればできること

地図マッピングデータを入手できれば、そのデータを元にTMSデータを作成したり、いろんな事ができます。
もちろん、アクセス方法が判っても、オープンデータでないデータを公的に使えばライセンス違反ですし、私的利用であっても、ライセンス利用権を得ていないデータ(元データの含まれているちずぶらりを購入したりインストールしていない)を利用する事は、モラル違反です。
使いたい場合は、オープンデータのみにアクセスするか、少なくともデータの所有権を主張できるデータに対してアクセスしましょう。
少なくとも、私が今回作った姫路のデータ、地図ID:_EQ_txu-oclc-6565467_1 については、オープンデータである事を宣言してますので遊び倒してください
地図データのデータ内容分析については、次回の記事以降に掲載します。

  • 震災記憶地図での、地図ひとまとめ

震災記憶地図では、次のようなURLスキームで、作成された地図を追加できます。
eqstroll://od/[地図ID].kmz?sup
これ、odという文字が使われているので、これをcsに変えるとcss3〜系サーバにあるデータも読めるようです。
すると、いろんなちずぶらりに収録されていて、一緒には比べられない地図を、震災記憶地図上でまとめて一緒に見る事ができます。
たとえば、こちずぶらりの平安京地図、京都ちずぶらりの洛内イラスト地図、京都愛の伝説の古地図、御所ぶらりの御所の中の地図は、アプリが違うのでいっぺんに切り替える事はできないはずですが、それぞれの地図IDを調べて、この方法で震災記憶地図に持ってくると、全部いっぺんに楽しむ事ができます。

普通は一緒に見る事のできない地図達の夢のコラボ
大事な事なので何度も書きますが、オープンデータでない地図、及び所有権を主張できない地図に関しては、アクセスしないようにしてください
不正アクセスを防ぐため、ここではぞれぞれの地図についての地図ID公開は差し控えます。

以下は解析方法紹介…まずデータがおかれているサーバを調べてみる

データ取得方法の説明はここまでです。
データの仕様紹介については次回の記事に譲って、以下は上記結果を得た解析方法について説明します。
興味ない方はここまでで問題ありません。

まず解析の手始めに、ちずぶらりデータが置かれているサーバの名前を解析してみます。

震災記憶地図の追加地図の読み込み用URLとして出てくる

震災記憶地図のアプリへの追加地図読み込み用URLは、http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.comが使われています。

Android版ちずぶらりで、ネットワークがない状態で出てくるエラーメッセージに出てくる

たとえば、延喜式ちずぶらりだと、ネットワークオフで起動した場合、

のような形で、css3.illustmap.orgというサーバ名が出てきて、このコンテンツが同名のサーバの上に置かれている事がわかります。
なお、このURLがわかると、たとえば有料のちずぶらりでも、このhtmlをブラウザでアクセスすれば普通にちずぶらりとして使えてしまいますが、良い子はライセンスされていないデータにはアクセスしないようにしましょう。
html経由でアクセスしたくとも、アクセスしたければ正規のちずぶらりを入手、特に有料のものは対価を支払って、データの所有権を主張できる状態にしてから、アクセスしましょう。

Web版ちずぶらりのデータ要求先がcss3.illustmap.org

ATR Creative社のちずぶらりトップページで、表示されている地図のタイル画像が、 http://css3.illustmap.org/tiles/Rumsey5002Japan1897/Rumsey5002Japan1897-0_0_0.jpgのような形でcss3.illustmap.orgが使われています。

プロキシを経由してちずぶらりを動作させた場合、プロキシのアクセスログに残る

ネットワーク中途に私的プロキシを立てて、httpのアクセスログを記録すると、4ドメインへのアクセスログが残ります。
たとえば震災記憶地図だと、

XXX.XXX.XXX.XXX - - [XX/Jun/2014:XX:XX:XX +0000] "GET http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/_EQ_takata002.kmz HTTP/1.0" 200 1509011 "-" "EQBurari/3.000.4510 CFNetwork/672.1.14 Darwin/14.0.0"

のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はods3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。
震災記憶地図以外だと、css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はcss3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。

これらの手法の組み合わせで、データの取得は4サーバへアクセスしている事が特定できます。

後はちずぶらり上で行った操作とプロキシログ等を比較してURL形式を特定、URL内の共通部分を特定して地図IDを特定

アクセスしているサーバがわかれば、後はちずぶらり上で行った操作と、プロキシログやブラウザのネットワークアナライザを付き合わせれば、どんな操作の時にどんなデータが要求されているかが判ります。
それが判れば、ダウンロードして中身を見てやればデータの役割は判りますし、アプリのバイナリを解析してやれば地図IDの特定も可能です。

*1:彼の先日の講演は全て音声録音しているので、表明した証拠はあります

*2:彼の先日の講演は全て音声録音しているので、こういう対応にすると述べた証拠はあります

ATR Creativeの嘘つきパワハラ女高橋真知と、私の作品「ちずぶらり」が近畿情報通信協議会会長表彰を受賞

おお、すげえ。

近畿情報通信協議会会長表彰:スマートフォン等の端末と全地球測位システムの連動による地図サービスちずぶらりの開発

以前こちらの記事に書いた通り、在職中はパワハラをかけてくるわ、解雇する時は騙し討ちにするわのハチャメチャ経営者、ATR Creativeの高橋真知*1と、その会社で俺が開発して俺の解雇以降ほとんど進化していない地図ソリューション「ちずぶらり」が、近畿総合通信局・近畿情報通信協議会の近畿情報通信協議会会長表彰を受賞したらしいぞ!

やっぱり俺ってすごいんじゃね?

おめでとう、嘘つき女と偽ジョブズ!(おまけで禿アフロ)

*1:正確には、パワハラをかけてきたのは彼女の配偶者の契約社員高橋徹なのだが、彼が契約社員にもかかわらずそんな権威を振りかざしてくるのは配偶者が経営者と言う立場を利用したものだし、それを許している時点で彼女がやったのと対して変わらないので、面倒なので表現的に丸めてます。

ちずぶらりデータのオープンデータ化こそが待たれている。特にさばえぶらりあたりね。

オープンデータとちずぶらりの、このあたりの資料なんかを見て。

- 情報デザインと地図 - オープンデータの活用プラットフォームとしてのイラスト地図の可能性 - *1

オープンデータ推進、オープンデータ推進言うけどさ、その理事までやってる総務省ICT地域マネージャの高橋徹の会社ちずぶらりは、

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

とか言ってるけど、肝腎のそのちずぶらりのマッピングデータをオープンデータ化してないんだぜ。

もちろん、クローズな案件でクローズにしないといけないデータはクローズにしないといけないけど、元地図画像自体がオープンデータで、載せるPOIデータもオープンデータ、みたいな案件で、なんで地図を位置情報と連携して使えるようにするための、マッピングデータはオープンにしないんだい

たとえば、このさばえぶらりって奴。
この中の地図画像はこちらで見られるように、CC BYで提供されてるオープンデータだ。
そしてその上に載せてるPOIピンもオープンデータだ。
ところが、そのオープンデータピンとオープンデータ地図画像を結びつけるために必要な地図マッピングデータは、現時点ではこの会社がガメッてるクローズドデータなんだぜ?

ちずぶらり技術自体は、特許も申請中だしATRの持ちもんだろうさ、しかしそこに埋め込まれた地図と経緯度の対応付けは、既存GISでもTMS化処理等に使えるし、俺の作ったちずぶらりより性能のいい技術 *2でも扱える
いろんな用途で共通に使える、みんなで共有できると嬉しいデータのはずだ。
なんで、オープンデータだらけの案件の中で、オープンデータを進める旗ふり役の人間が、そこの部分をクローズドにしてるんだい?

これこそ究極の、オープンデータに対するアンチマーケティングなんじゃないのかい?
或いは、オープンデータオープンデータ言うてる連中も、しょせん自分たちの金儲けのためのポジショントークであるという事の証左なんではないのかい?

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

総務省ってのは、オープンデータ推進のための話をさせるカンファレンスの場で、オープンデータとは直接関係のない、しろクローズドデータを作る、自社ソリューションの宣伝をさせるのを、オープンデータ活動の趣旨にしてるのかい?

*1:この資料の中に含まれる一部アプリが、ちずぶらり技術を使ってるというのが大嘘なのは以前の記事の通り。

*2:この検証記事も、不法な方法を使わなくてもデータそのものは取れるから、手元では比較検証できるけど、データがオープンライセンスでないせいで、それを客観的に表に出せない。営利目的でなく比較検討のためなら、引用として許されるのかな?

ATR Creative社内での2012年2月17日のメール「大塚のちずぶらりへの思い」無編集掲載

id:monomoti と最近、同じコミュニティに属する以上、お互いやり難いし表面上だけでも停戦*1しようということで手打ちをしたのだけども、その時の打ち合わせで、一番近くで全ての経緯を見ていたにも関わらず、私が辞めるにあたって出していた条件をことごとく反古にされて、結果「それなら話が違うから辞めない」と主張していたにも関わらず、その辞めない主張をしていた事をid:monomotiが把握してないと知って愕然となった。

で、最近もまたTwitterでやり取りして、なんと辞めないと言っていた事以前に、俺が条件付きなら辞めると言い出した理由が、高橋徹とうまくいかないから嫌になって辞めると言い出したのだ、と思われていて、これまた愕然となった。
公開の場で宣言してるのに、いい加減にしろよ…。

実際にはこうだ。
株主、親会社から黒字化圧力がかかり、社長も原価意識を持って仕事しろ、と社員一同集めて訓示し、社員全員大幅な給与削減になった。
俺はこの危機を効率化でみんなで乗り切ろうと檄を飛ばした
それに、高橋徹が、創造性潰されてたまるか、と異を唱え、大喧嘩になった。
夜中、てめえ辞めさせるぞ、と脅迫メールまで届いた*2
その状態を受けて、「脅迫してくるほど一緒にやりたくないのなら(私が、ではない。高橋徹側が)、私はATRから禄が欲しいわけではなく、ちずぶらりやりたいだけなので、外でやらせてもらえるのなら、辞めてもいいですよ(そうすれば経営状況もマシになるでしょう)」という文脈で申し出たわけです。

ポイントは、一緒にやれないのは「私が」ではなく「高橋徹側が」だし、辞める理由は「人件費が削減されてみんなの事業が楽になるのなら」だし、辞める条件は「外部でちずぶらり継続開発させてもらえる事」だったわけで。
それが、こちらの条件は完全反故にされてATR側だけおいしい所取ったのが事実。

にも関わらず、ATR社内では、俺が高橋徹と喧嘩して勝手に辞めて、その後ゴネて事業邪魔して、みたいな理解に洗脳(笑)してるっぽい。
故に本来、最低でも辞めさせられたことで一時的に事業楽になったはずで、その事は感謝されていいはずなのに、実際のATR Creative元同僚達からの扱いは無関心かパブリックエネミー扱いw
そりゃ、この経緯が伝わってないんなら当然だわ。
この経緯が伝わってまで、同僚達の思うところに変化がないのであれば、それは人間としてどうよ、と思うけどね。

で、とりあえずこの経緯が嘘ではない事を示すために、発端となったメールをそのまま無編集で公開します。
これは社内でも全社員に同報して送ってるので、改竄とかあればすぐ判ります。
肝腎の部分は最後尾ですが、当時の社内の状況等も判るよう、メール全文をそのまま公開します。


大塚です。

今回の件でいくつか思いを話させて下さい。

1:
大塚は絵地図にしろ古地図にしろ、非線形変換を加えるべきではないという点では価値観を同じくするので、ちずぶらり事業にジョインしましたが、そこに求めるコンテキストはやっぱり若干違うのだなというのが最近の感じです。

元々私の絵地図/古地図への取り組みは、前職マピオンで絵地図の集約サイト作って絵地図描きの受注事業(絵地図のpixivみたいなの)始めたいと思ったのと、伊能忠敬の大図百数十枚を繋ぎ合わせて、一枚物にして地図サイトでグリグリ動かしたい、というところから始まってます。
つまり、今回の迅速測図ではないですが、非線形変換は加えないものの、連続した地図は一枚物にまとめて見たい、というのは当初からの願望としてあるのですね。

というのも、個別の図葉は個別の図葉としてみる事でしか得られないコンテキストがある、というのは判ります、判りますが一方で、大きな一枚物にしないと見えないコンテキストというのも確かにあるのですね。
例えば伊能図は、当時としてはむちゃくちゃ正確な地図ですが、並べて一枚物にして見ると、実は九州が実際よりも少し東西に狭くなっているのが判ります。
これは当時の測量技術では、緯度の同定は星の高度等で比較的簡単だったのですが、経度の同定は非常に難しく、少しのズレが溜まりに溜まって大きくズレたものと思われるのですが、そう言うのは繋げてみて初めて判る事で、個別の図葉をただ眺めていても全く気付けない事なのですね。

なので、コンテキストを重視されるのは判るのですが、別の見方には別のコンテキストがあるのだよ、という事に気付いてほしいのです。
今でも、ちずぶらりで伊能図一枚もの作って出したい、という思いはあります(なので、マピオン時代に関わっていた東大の有川先生も紹介しました)。
そういう視点を持ってる側として、同じように複数図葉の一枚もの俯瞰コンテキストである迅速測図TMSはちずぶらりの扱うものではない、と言われると非常に辛いです。


2:
また、強み会議で「ちずぶらりの強みは、正確な地図も歪んだ地図も共に扱える事」と確認しましたが、これに対する「これに賭ける思い」は私は非常に大きいです。
正直言って、市場評価的に時層地図ごときに遅れを取ってる感があるのは、個人的には非常に屈辱です。

知的な人ほど、この可能性に気付いてくれているからこそちずぶらりに目をかけてくれています。
が、マスを相手にしたサービスをずっとやってきましたから判りますが、アプリ事業で相手にすべきマス層には即物的な価値しか伝わらないので、マスの価値判断としては今でも「時層地図>ちずぶらり」です。
何故かというとちずぶらりには、即物的にきっちり時代の変遷が紛れもなく判る、といったコンテンツがないから。
きっちりこれはこれ、あれはあれを伝えてくれる時層地図や今昔散歩に対し、もやもや感満載のちずぶらりのコンテンツは、マス層にはどうしても「なんちゃって」時層地図や今昔散歩に映ります。

そうじゃないんだ、コンテンツさえあればちずぶらりは時層地図や今昔散歩と同じものは実現できるし、それに加えてプラスアルファで歪んだ地図まで扱える最強ソリューションなのだ、と言う事を私はマス層に知らしめたいし、そのためにベースラインになるような迅速地図、5000分の1地図については早く取り込みたい、とずっと思ってました。

また、GISジオメディア仲間からは迅速図、WMSやTMSくらいすぐ対応できないのか、と言われた訳じゃないですけど思われてるんじゃないかと感じますし、そういう焦りもあり。
徹さんは以前のやり取りで、自分のプロダクトとして自信を持って出せない、とおっしゃってましたが、私だって仲間の目意識していろいろもやもやしてるんですよ…。


3:
真知さん徹さんから見れば、外様の大塚が事業方針に口出しするのはおかしいという感覚かもしれませんが、飽くまでこれまでの経緯を考えて私個人の主観から見ると、それは若干納得いかないんですね。

そもそもちずぶらり事業にジョインして欲しいと徹さん真知さんから誘われた時、当初は新会社を作るから、出資してくれれば社長に迎えるという形で誘われたはず。
出資したくてもない袖は振れないので断りましたが、結局プロデューサという肩書きでジョインする事になったので、私個人は完全に事業をハンドリングするつもりで事業にジョインしてます。
(後で聞くと、真知さん徹さんはプロデューサという言葉の意味が判ってなかった、事業を任せるつもりなどなかった、という話でしたが)
いざジョインしてみると、まともにソースコードもメンテできてない状況だったので、なし崩し的に私が実装を担当する事になり、実装を担当していれば事業のハンドリング等できませんので、実態に合わない肩書きは邪魔にしかならないので徹さんとの肩書き交換を申し出て、徹さんがプロデューサ、私が技術ディレクタという話になりました。

が、私の主観から見ると、徹さんのビジネスプランに感服したから譲ったというよりは、私と徹さんと2人のプロデューサ候補がいて、そのうち実装ができない方がプロデューサを担当した、本来私の仕事だったのを預けているという感覚(飽くまで私の主観ですよ)しかないので、とはいえ別の人間が担当しているのですから全く同じ判断はあり得ないにせよ、私から見てあまりにもおかしい方針を立てられるのは承服し難く感じる、というところがあります。
預けてる感覚とは言え判断権を預けているという事は、何かあった時の責任の所在も預けているという事なので、責任を取っていただく以上最終的な判断権限は徹さんにあると思ってますが、とは言え経緯から考えると私の感覚はかなり一目置いていただいてもいいと思うのですよ。
なので、先のメールのように、『また、大塚さんにビジネス全体の意思決定を委ねるつもりもありません。』的な認識で居られるのを聞くと、ちょっと残念に感じます。


4:
そういう3つの経緯があるからこそ、私はずっと迅速測図はやりたいと思って来ましたし、事あるごとにやりましょうよと声を掛けては、顧みられないので悲しいと思っておりました。
徹さんはいつも大塚が一方的な正義を押し付けると言われますが、大塚はむしろいつも提案が無視されていると感じてますよ。

そういう状態のところに、真知さんが5000分の1地図について言及されたので、個人的にはキターーーーーーーーーという感じになったのが正直なところです。
コンテキスト的に同じものとかいう視点よりは、ずっと言ってきたものにやっと注目がきた、これこれ、いつも言ってきたこれですよ、すぐやりましょう是非やりましょう、という気分でWMS/TMSを紹介したものです。

そこに、俯瞰一枚物で見る事により得られるコンテキストもあるにも関わらず、これを見るのはちずぶらりではない、コンテキストの違いも判らないとは価値観が違いすぎる、等と言われると、これまで悲しい気分で我慢して来た立場から見ますと、それだけで徹さんの本意はどうあれこっちからは煽りに感じてしまったのですね。
煽られた→煽り10倍返し、してしまったのも悪いとは思いますが、その辺の気持ちも汲んでいただけると大変助かります。
お願いします。


最後に:
もし事業運営上本当に雇用を維持できない&徹さんのビジネス方針と大塚の方針があまりにも相容れな過ぎるならば、大塚は条件付きで辞めて個人事業主になってもいいです。
大塚が今辞めたくない理由は、安定した雇用が欲しいというよりは、私が提示したちずぶらりの強み、の方向性に沿ったビジネスプランに沿ったちずぶらり事業に自信と思い入れがあるからこそ、それから離れたくない、というだけなので、それが外部でもできるならば、特にATR-Pにこだわる気もありません。
ATR-Pが価値がない、選択しないと判断したビジネスの方向性であれば別に外部に存在しても問題ないはずなので、ちずぶらり技術を使いつつ私のビジネスの方向性に沿った事業を行う権利を私に与えてくれるならば、私は外部に出て別事業を起ち上げてもいいです。

具体的には、
1:大塚が『ネット地図を取り巻く環境変化』資料で示した、正確な地図と歪んだ地図を両方扱える一般ユーザ向け地図プラットフォーム事業をちずぶらり技術を応用して展開する事を認めていただく。
2:その一実例として、震災記憶地図のアプリとサイト(或いはGIS的に実現したコンテンツだけを分離して、その部分のアプリだけでもいいです)の運営を引き継がせていただく。
3:ePubを使ってのちずぶらりは、GeoPdfを紹介した頃から電子書籍にちずぶらりを埋め込むのは大塚の発案であり夢なので、行う権利をいただく(排他的でなくてもいいです。ATR-P側もやっていい、という形で)。

上記が可能であれば、私は外に出る事にさほど抵抗はありません。

*1:もちろん、id:monomotiとだけであって、ATR Creativeと停戦する気等さらさらないのは当然。

*2:正確には、脅迫メールが届いたのは効率化問題での衝突ではなく、ちずぶらりとGISを融合させるか否かの衝突の後なんだけど、俺が辞めてもいいよ、と言った理由に同社の経営状況が深く関わっているのを判り易くするために、若干順序を編集。というか、特定の衝突というよりはこの頃は事ある毎に煽られてばかりだったので衝突ばかりしていた

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